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2023.03.10

技術紹介

低価格で研究機関の自動化を実現!
研究者がクリエイティブな業務に集中できる「卓上ラボオートメーション」低価格で研究機関の自動化を実現!

■背景

【労働生産性がG7最下位】

日本の労働生産性は主要7カ国で最下位です。この要因の一つとして、自動化できる作業を人手で行っていることがあげられます。
工場では自動化が進んできていますが、研究機関はまだまだ手付かずの状況です。研究者自らが手作業で計測を行い、手作業でデータ整理をしているのが現状です。研究機関の自動化が進めば、研究者が本来やるべきクリエイティブな仕事に集中でき、その結果あらたなイノベーション創出へとつながります。
日本が国際競争力を維持していくためには、持続的なイノベーション創出が不可欠です。それを実現するためにも「卓上ラボオートメーション」で無駄な業務から研究者を解放し労働生産性を改善します。

■特徴

【低価格のラボオートメーション】

最新の設備を導入すれば作業の自動化を実現することは可能です。しかし限られた予算の中では簡単に高額な設備を導入することは容易ではありません。一方既存設備を自動化する場合も規模が大きいとコストが障害となり導入が難しくなります。
本システムのメリットの一つとして導入コストの低さがあげられます。コンパクトな自動化であれば100万円程度の費用で導入が可能です。大規模な設備の自動化検討の前に、まずは卓上の自動化から進め労働生産性の改善を行って下さい。

【長時間の拘束が不要に】

古い装置は手動操作で使用するものがほとんどで、実験する際には研究者が設備に付きっ切りになってしまい多くの時間を費やしています。1回の実験に数時間要する場合もあります。
一定周期で計測ボタンを押してデータに名前をつけて保存するだけの作業は、研究者が行うべきではありません。
このような単純作業を自動化すれば、計測が完了するまでの時間を本来研究者がやるべき解析作業に当てることができます。

【装置の改造が不要】

「卓上ラボオートメーション」は大がかりな改造を行うことなく自動化を実現することが可能です。
一般的な実験装置には荷重や変位などの状態を出力するコネクタがついています。そのコネクタとマルチ入出力ユニットを専用ケーブルで接続するだけでセットアップが完了します。

■導入事例

【早稲田大学様への導入事例】

疲労試験装置のラボオートメーションを早稲田大学理工学術院 細井厚志教授の研究室に導入させて頂きました。
当研究室では疲労試験機の荷重と変位信号と同期して高速度カメラで試験片の撮影を行う構成となっています。計測の周期や計測時間などは任意に設定可能です。
通常疲労試験には数時間を要します。その間データをロギングすると膨大なデータが作成されます。例えば1分間隔で5秒間のロギングを繰り返す設定が行えるため、従来のような長時間ロギングによる膨大なデータの分析が不要となります。

【導入の効果:新たな解析が可能に】

細井教授より「荷重信号と同期して試験片の画像が撮影できる点がよい」との評価を頂いております。
これまでは信号ロギングとカメラ撮影はそれぞれ別のシステムとして動作していましたが、本システムを導入することで同期した動作が可能となり荷重と歪の関係が解析できるようになりました。
今後、材料破壊のメカニズムが解明されることが期待されます。

■サービス提供の流れ

まず初めに自動化を行いたい装置の型式を確認します。
すでに実績のある装置であれば「卓上ラボオートメーション」のシステムを購入して頂き、装置とケーブルを接続しパソコンにソフトをインストールするだけで導入が可能です。
実績がない装置の場合は、自動化したい作業のヒアリングと現地調査を実施することから始めることも可能です。