異物や塗料の固まりからできる表面上の突起、塗装ブツ。これは大変なクレームやトラブルの原因となります。仮に完成品でそれが判明してしまえば、その被害は甚大なものになるでしょう。
なぜ、ブツが出来るのでしょうか?
ブツを切断して分析してみると、その原因は大きく3つに分けられます
- 塗料の成分の場合
- 金属粉の場合
- その他物質の場合
具体的には、塗料ガン(スプレーガン)の洗浄が不十分であること、製造品塗装前の水洗いや超音波洗浄がなされていない、もしくは不十分であること、また、作業環境における清掃が行き届いていない、という状況が考えられます。
いずれも、作業対象、作業器具及び作業場のゴミを取り除くということでしか、根本的な対策はできません。
問題や不足の事態が生じた場合、その対策をあらかじめ分析・検討し、工程改善をするということが大切です。
しかしそれ以前に最も重要なことは、「塗装ブツをいかに正確に検出し、事態を把握するか」ということではないでしょうか。
例えば、1日に1000個といった大量の製造品を、すべて目視で検査する場合を想定してみましょう。
検査対象の数が多いほど、そして検査担当者の人数が多いほど、どこまでがブツで、ブツでないのかを安定して判別することは、現実的に困難となります。感覚的な官能評価に頼っていると、長い年月を経て、徐々に検査基準が甘くなっていく(もしくは厳しくなっていく)というリスクもあります。
八光オートメーションが自社開発した「SPHYRNA(スフィルナ)」は、φ1.0mmオーダーの塗装ブツを自動検出します。
その原理については、以下の動画でご説明しております。
官能評価ではなく、計測値をデータ化することで、定量的な検査を実現。
特に自動車の金属ボディ、樹脂成形品、研磨前の板材などで、インラインでの検査自働化に、威力を発揮します。
以下に、お役に立てるポイントをまとめます。
- 目視では解りにくい微小な凹凸も検出できます。
- 自働化により、高速かつ高精度で外観検査を実現できます。
- 工程初期に検査をすることで無駄な工数・コストを削減することができます。
- 検査技術向上により、塗装品質向上につながります。
- 検査技術を有した職人不足の解消につながります。
塗装ブツに関連したクレームやトラブルの削減のために。
また、確実なブツの検出から、製造・検査工程の根本的な改善のために。
八光オートメーションのSPHYRNAを、ぜひご活用ください。
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